GmailやYahooメールなどフリーメールのメリット・デメリットと復元方法

今や多くの人が1人で複数のメールアカウントを持つ時代となりました。

ここまで電子メールが普及したのは、GmailやYahooメール、Hotmailといったフリーメールの存在が大きいといえるでしょう。

これらのフリーメールは、簡単にメールアドレスが取得できて利便性が高い一方で、いくつかのマイナス要素も持ち合わせています。

今回は、GmailやYahoo!メール、Hotmailのメリットとデメリットのほか、それぞれのメールデータの復元方法について解説します。

Gmailのメリットとデメリット

 

・どの端末からでもアクセスできるGmail

Gmailは、インターネット検索エンジンの最大手であるGoogleが提供しているフリーメールです。

メールアドレスとなるGoogleアカウントのほか、姓名や生年月日、住所などの必要事項を入力するだけで登録が完了します。
ブラウザ上でメールの送受信ができるため、インターネットにつなげられる端末ならパソコン以外のスマートフォンやタブレットでも利用可能です。

 

ファイルの添付や一斉送信などの一般的なメールソフトが備えている機能はもちろん、ラベルやフィルタなどを設定しておけばメールの仕分けを楽にできます。

 

保存容量がファイルデータも含めて最大15GBと大きいため大量のメールを保存でき、検索機能で過去のメールを探すのも簡単です。

さらに、添付ファイルのウィルスチェックも自動で行ってくれます。アドレスとパスワードさえ入力すれば、どの端末からでもアクセスできるのはGmailのメリットです。

 

しかし、それはそのままデメリットとなりえます。
つまり、アドレスとパスワードが何らかの方法で第三者へ取得された場合、自分以外のだれかに悪用されるという点です。

Googleアカウントが新しい端末で使用されると既存の端末に確認通知が来るので安心ですが、一時的にではあるにせよメールを盗み見られる可能性があることを知っておきましょう。

Gmailのデータ復元方法

 

・「.PSTファイル」などのデータファイルが保存されている場合は
復元できる可能性あり

Gmailのメールを削除すると、ゴミ箱フォルダに移動します。
その後、手動でゴミ箱から完全に削除するか、
ゴミ箱に移動してから30日が経過しないかぎりは復元が可能です。

受信フォルダからなくなってしまったメールを探すときは、間違って消してゴミ箱に移動していないか確認してください。
ゴミ箱からメインの受信フォルダに戻せば元通りになります。

Gmailは、クラウドサービスであるため、端末側にメールデータは保持されないため、完全に削除されたときは復元が困難です。

ただし、パソコンのOutlookなどでGmailから転送して使用している場合は、「.PSTファイル」などのデータファイルが保存されているので復旧できる可能性があります。

 

Yahoo!メールのメリットとデメリット

・Outlookなどの別のメーラーに転送することををおすすめ

Yahoo!メールでメールを削除した場合も、いったんはゴミ箱に移されます。
サーバーの負荷状況によって期間はまちまちですが、いずれは完全に削除されてしまうため注意が必要です。

消される前に、ゴミ箱から復元すれば元に戻せますが、完全に消されてしまっている場合は復旧できません。

手動でゴミ箱から完全削除したときも同様です。

ブラウザメールは、サーバー側にデータが保持されているので、消えてしまったメールデータはどんな復元ソフトでも取り戻せないので注意してください。

 

メールデータを誤って削除したときにも、復旧できるようにするには、Outlookなどの別のメーラーに転送しておくほかありません。

 

Hotmailのメリットとデメリット

Hotmailは、Microsoft社が他社に先駆けて展開したウェブメールです。Windows Live Hotmailの呼称を経て、現在はOutlook.comとしてサービスを継続しています。

現在のOutlook.comの仕様は多機能で、ピン留めやフォルダ分けなどのほかSkypeとの併用も可能です。
カレンダーやToDoなど、Gmailでも提供されているものと同等の機能を一通りそろえているだけでなく、アドインも豊富で高い拡張性を持っています。

 

保存容量も特に定められていないので実質無制限で利用できます。

 

また、パソコンのOutlookに同期させればメールを直接送受信させられるようになるのは大きなメリットです。

Microsoft社製品との連携にすぐれているので、Office365を利用しているなら使い勝手のよいメールサービスといえるでしょう。

 

個人差はありますが、多機能である分、使い方が難しいところはデメリットです。
さまざまな設定を変更できるため、不用意にいろいろと変えてしまうと元に戻すのが難しくなります。

また、セキュリティ面からの仕様ですが、唐突に電話番号やメールアドレスの確認が求められることがあるため、急いでいるときには少しわずらわしく感じる人もいるかもしれません。

 

Hotmailのデータ復元方法

・パソコンのOutlookに同期をする

HotmailをOutlook.comサービスで利用する場合、ほかのメーラーと同様にメールを削除するとゴミ箱に移動します。

ただし、ゴミ箱を空にしても完全な削除とはならず、さらに削除済みアイテムへと移動して30日間は復元が可能です。

削除済みアイテムからも消えた場合は復旧できませんが、それでも復元できる可能性は比較的高いといえます。

 

また、パソコンのOutlookと同期させていれば、ハードディスク内にメールデータの痕跡が残るので専用ソフトで復元が可能です。

パソコン上でも削除したり、フォーマットをかけたりすると復元が難しくなるので、そのときはデジタルフォレンジックの技術を使用してデータの読み出しを行います。

 

フリーメールもデータを復元できる場合がある

・パソコンにメールを保存する方法をおすすめ

ウェブメールとして提供されるフリーメールは、端末側にメールデータを保持しない仕組みです。

そのため、ブラウザ操作によってゴミ箱を空にしたり、提供側で完全削除が行われたりすると基本的に復旧はできません。

しかし、フリーメールをOutlookやThunderbirdのようなメーラーに転送して利用していれば復元の可能性はあります。

万が一のときにメールデータを復元できるようにするなら、パソコンやスマートフォンにメールデータが保持されるようメーラーアプリを導入するとよいでしょう。端末ストレージに一度でも記憶されたデータは、デジタルフォレンジックで復旧する方法が残されています。

 

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